◆委員(井上ノエミ君)
まず、250ページの観光推進についてお伺いします。
総務費の特にトリフォニーホールについてお伺いしました。
外国人観光客から、日本は夜のイベントが少なくて退屈するという意見があります。コンサートは夜に行われますから、インバウンド対策としても、これからトリフォニーホールと新日本フィルを売り出していただきたいと思います。
例えば、外国人観光客が昼間にスカイツリーに行って、帰りにトリフォニーホールでコンサートを楽しみ、夕食は両国でちゃんこ鍋を食べる、そんな観光コースがあったらおもしろいと思います。外国人でも気楽にコンサートに行けるように、いろいろ考えていただきたいと思いますが、ご見解をお伺いします。
◎観光課長(菅原幸弘君)
まず、トリフォニーホール等と連携した観光振興についてでございます。
民間の大手旅行サイト等も私ども拝見させていただいております。トリフォニーホールですが、施設や演奏の質の高さですとか、あと立地条件の利便性ですとか、非常に高い評価を受けているなということを承知しております。
その中で、私どもとしても、観光の観点からも、外国人も含めたナイトライフエコノミーという観光の観点でも、観光客の方々にもっとお知らせしていって、誇るべきポテンシャルのある地域の文化施設であるということを認識しております。
そういった中から、今後どのような形での観光コースとしての振興ができるか、文化振興財団様ですとか、あと観光協会ですとかとも意見交換しながら連携して、観光資源としての相乗効果も出せるような取組を工夫させていただきたいと思います。
以上でございます。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、墨田区内に増えている外国人対象のゲストハウスについてお伺いします。
私の地元にもゲストハウスが数件できました。今後も、ゲストハウスはどんどん増えていくと思います。そこで伺いますが、今、区内にインバウンドのためのゲストハウスが何件ぐらいできているのか伺います。また、その定員についても教えてください。
そのゲストハウスに泊まる若い観光客はお金はあまり使わないでしょうが、SNSでの情報発信は、どんどんやってくれます。その意味で、ゲストハウスに泊まる観光客をもっと大事にする必要があると思います。
例えば、トリフォニーホールの無料のコンサート券を配るとか、お祭りに参加してもらうなど、おもしろい企画であれば必ずSNSで発信してくれます。是非、墨田区の観光振興のために、ゲストハウスと連携していただきたいと思いますが、ご見解をお伺いします。
◎観光課長(菅原幸弘君)
ゲストハウスの関連数値でございます。
一般にゲストハウスに分類される簡易宿所というものがございます。その件数としましては、1月末の数字を押さえさせていただいておりますが、45件。定員1日当たり1,149人ということで、増加傾向にあることを1月末の数値で直近把握させていただいております。
このような中で、例えば本年度、観光協会との連携の中で、地域のお祭りですとか盆踊りですとか、また地域でさまざま行われている行事ですとか、周辺の情報とかも、DMOの取組の一環でお知らせさせていただくような体制も構築しているところでございます。そういった取組を今後通して、さまざまな形での情報提供をより一層ゲストハウスとも連携させていただいて、外国人観光客も含む観光振興をできるような工夫をさせていただければと思っております。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、公園トイレの改修についてお伺いします。
本所二丁目にある若宮公園ですが、子どもたちが日常たくさん遊んでいます。とてもよい遊具があるので、土日には家族連れも多く来ます。しかし、トイレが大変古く、和式ですから、とても子どもたちが使えるような状態ではありません。
昭和57年に設置されたトイレで、墨田区でも最も古いトイレの一つです。是非、新しいトイレにしていただきたいと思います。お金を掛けて立派なトイレをつくる必要はありません。コストを掛けないで、清潔であればいいです。
公園のトイレの改修は、多くの子どもたちが利用している公園から優先的にやるべきと思います。その意味で、若宮公園は優先的にやるべきです。ご見解を伺います。
◎道路公園課長(齋藤雄吉君)
若宮公園でございます。こちらのトイレは老朽度が進んだトイレであることは認識してございます。区では、築25年以上のトイレを整備対象といたしまして、年3カ所程度、老朽度とか利用状況から、改築が必要なトイレとか、今後観光客の利用等が見込まれるトイレなどを、地域バランスを配慮しながら順次改築しているところでございます。
また、高齢者や体の不自由な方にとって、和式トイレは負担が大きいこと、東京2020に向けて外国人観光客の増加が見込まれることから、若宮公園のトイレでございますけれども、平成31年度にトイレの洋式化を図ります。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、212ページの自転車レーンの整備事業費についてお伺いします。
今回の予算で、区役所通りと国際通りに自転車レーンを整備します。
自転車レーンができることは評価します。ただ、区役所通りは最近工事を行ったばかりです。前回の工事と一緒にやれば、相当税金を節約できたと思います。なぜ、一緒に工事をやらなかったのか、その理由をお伺いします。また、今回整備する自転車レーンはどのようなものなのか、併せてお伺いします。
◎道路公園課長(齋藤雄吉君)
区役所通りでございます。整備の対象区間が浅草通りから北斎通りまでの延長約1.2キロメートルと長いことから、現在、7工区に分けて道路のバリアフリー化工事を29年度から3年間で実施してございます。
自転車レーンでございます。これにつきましては連続性が重要であることから、工区ごとの整備ではなく、31年度に全区間を整備することで交通管理者との調整を図っているところでございます。
区役所通りの自転車レーンの整備内容でございますけれども、北に向かう車両進行方向左側に1.5メーター幅で青塗り通行帯の自転車レーンを整備いたしまして、反対側の南に向かう方向に自転車のマークと進行方向表示の矢羽の自転車ナビマーク・ナビラインを整備することといたしております。
整備方法でございますけれども、これまで整備した舗装の上に塗装を行う工事でございまして、再掘削等はございません。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、以前の定例会でも山本区長にお伺いしました、墨田区では区全体の自転車レーンの計画がありません。まず、区全体の自転車レーン整備計画を作成して、その計画に基づいて整備を進めるのがほとんどではないでしょうか。ご見解を伺います。
今年、国際通りと区役所通りの自転車レーンができますが、来年以降はどこに自転車レーンをつくる計画なのか、併せて伺います。
◎道路公園課長(齋藤雄吉君)
現在ですけれども、東京2020に向けまして、自転車推奨ルートに指定されています区役所通りと北斎通りの整備を進めているところでございます。31年度の整備でございます。
その後でございますけれども、区の自転車ネットワーク計画を策定した上で、自転車レーン等の整備を進めていきたいと考えてございます。
計画を策定する中では、区内の観光動線とか地域の生活道路の実情を踏まえて、それに応じた路線設定を行っていきたいと考えているところでございます。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、213ページの交通安全推進費に関連してお伺いします。
2月の定例会での交通安全対策として、自転車に乗る際のヘルメット着用の重要性を挙げました。人間の頭部を守るヘルメットが重要なのは言うまでもありません。
東京都は、条例で子どもと高齢者のヘルメット着用を勧めています。また、大阪府は条例で子どもと高齢者の着用を義務化しています。墨田区では、ヘルメットを着用している人は少ないと思いますが、現状についてどのように考えているのかお伺いします。
◎土木管理課長(栗林行雄君)
自転車に乗る際のヘルメットの重要性についてでございます。
ヘルメット着用率についてのデータはありませんけれども、自転車死亡事故の約7割が頭部に致命傷を負ったことが原因であるというふうに言われております。そのため、教育委員会では区内の全小中学校の児童・生徒に対して行っている交通安全教室において、自転車乗車の際のヘルメットを着用するように指導をしております。
また、高齢者につきましても、警察署とともに交通安全のつどいなどを通じまして、ヘルメット着用の重要性について区も周知を図っているところでございます。
◆委員(井上ノエミ君)
ヘルメットを着用しないで自転車が転倒した場合は、生命の危険もあります。それだけでなく、現在的にも、例えば脳挫傷を負った場合は、要介護5で寝たきりの介護が必要になります。介護費だけでも年間数百万円掛かります。高齢者のヘルメット購入のための補助金を出している自治体もあります。命を守ると同時に、事故による経済的な損失を考えると、妥当な判断だと思います。是非、墨田区でも検討していただきたいと思います。
まずは、今回予算にある交通安全協会への補助金を利用して、ヘルメット着用の観点をやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎土木管理課長(栗林行雄君)
ヘルメットの着用につきましては、さまざまな理由により着用できない方も中にはいらっしゃると思います。まずは交通安全の普及啓発を図るというための施策を強く展開をしていきたいと思っております。
例えば、春と秋の交通安全運動ですとか、放置自転車追放キャンペーン、このようなことがありますので、そういう中でヘルメットの着用についての周知も図っていきたいと思っております。
また、3月11日発行の区のお知らせの特集号を組ませていただいています。この中で、自転車安全5則の周知を図り、大人も子どももヘルメットを着用することをPRしていきたいと思っております。
○委員長(沖山仁君)
以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。